2013年10月3日木曜日

【バス終点】南伊豆東海バス/下加茂-天神原

■終点:天神原(てんじんばら)
バスは、おおよそ伊豆のイメージとはかけ離れた、鬱蒼と茂る杉林を抜けていきます。
その先に、夕日に照らされた天神原の集落がありました。


伊豆半島の南端に位置する南伊豆町は、石廊崎灯台に代表されるように、海沿いのイメージが強い町です。
しかしながら、意外にも町域は広く、山間集落も多く抱えています。

それら集落を結びつつ走るのが、この下加茂~天神原線で、1日6往復のみのローカル線です。 
役場が置かれている下加茂から、青野川に沿って狭隘県道を終点目指して上っていきます。 


そして、それら集落らの一番奥にあるのが、高台に開けた天神原なのです。 

この奥深い集落を開拓したのは、終戦直後に夢破れて外地から引き揚げてきた人々で、 バス停の横にも戦後開拓村であることを伝える記念碑があります。 


なにより、ここでは今でも伊豆方言ではなく、標準語のイントネーションが根付いているそうです。

戦後70余年、今なお天神原には引き揚げの歴史が息づいています。
観光地伊豆にも、こんな「標準語の村」があるのです。
 (平成25年7月訪問)